2015年01月04日
「マイヤーリング」記録室
昨年の「マイヤーリング」劇場公開の初日での大阪での初上映時(自分が見に行った時間)、及び六本木での2回目の上映時の時間に合わせて記事をアップしています。
★初公開日
・アメリカ:1957年2月4日20:00~21:30 NBC テレビ放送(カラーでの放送)
・ドイツ:2013年6月24日 P.M.9:00〜
ミュンヘンのフィルム・ミュージアムでのヘプバーン記念展にて1日だけのイベント上映
キネスコープによるモノクロ原版からのニューリマスター版
・日本:2014年1月4日 劇場公開
キネスコープによるモノクロ原版からのニューリマスター版
ブロードメディア・スタジオ株式会社配給
(TOHOシネマズ六本木ヒルズ・TOHOシネマズ梅田・TOHOシネマズ二条)
※オードリーのいくつかの伝記で、ヨーロッパで劇場公開された国がある、という表記があります。僕も昔は素直にそれを信じていました。
が、よく考えると元々ライブ放送であり、当時テレビを録画する方法が録画段階で画質が確実に劣化するモノクロのキネスコープ(テレビのブラウン管に写る映像をモノクロフィルムで写す機械。ブラウン管と映画では1秒あたりのコマ数が違うので、それを同期させるため当時は非常に高価な機械だった)しか無かった事を鑑みると、現実的に考えてそれを劇場の大スクリーンで上映するのは不可能。
当時の黎明期のテレビのブラウン管は小さく、14インチくらい。20インチはアメリカでもあったかどうか…。日本ではカラー放送すら始まっていない時代。
もともとそれくらいのサイズ用に作っているものを、リマスターなしに劇場の何百インチもの大きさに投影出来ないのは普通で考えたらわかるかと。
伝記においても、公開された国・日付もなく、ポスターなどの証拠も提示されていないため、劇場公開の可能性はほぼ0、デマでしょう。
そのため、オリジナルの放送及びリマスター版の劇場公開は上記3カ国に限られます。
※上記の事からテレビ会社でも持っていなかった、当時出たばかりの超高価な2インチVTRを個人で所有していた人は皆無だと思われる。
また2インチVTRのカラー化は1957年後半であるため、57年2月放送の「マイヤーリング」がカラーで残っている可能性は残念ながら0%と思われる。
※フランスでポスターを販売している会社が、「マイヤーリング」の日本版劇場ポスターを“90年代後半のリバイバル”などと表記して高額で売っているサイトがあるが、もちろん90年代に公開(しかもリバイバル!)されたことなどなく、完全な騙り商法。
★出演:
オードリー・ヘプバーン
メル・ファーラー
レイモンド・マッセイ
※ビリング(序列)はオードリーがトップだが、
実質はメル・ファーラーが主役
★本来は
カラー・スタンダード・90分(CM含む)
保存されたキネスコープがモノクロのため、現存するのは
モノクロ・スタンダード・75分(本編のみ)/90分(CM含む)のみ。
★制作費:50万6396.77ドル
※「マイヤーリング」劇場公開時のパンフレットに載っている放送当日のプロダクション予算表の画像にて確認出来る。
内訳
全員の出演料:13万9027.52ドル
監督:3万8869.50ドル
音楽:1万8788.87ドル
衣装代:2万6914.17ドル
オードリーのヘアスタイル担当のグラツィア・デ・ロッシ
:728.00ドル
など
※1957年の“映画の友”誌でオードリーの出演料が12万5000ドルという表記があるが、全員で約14万ドルしかないため、オードリーが12万5000ドルも取ると残りの1万5000ドルをメル・ファーラーや他の出演者たちで分けた事になるため、そこまで高くないと思われる。
★発売されたDVD
アメリカ…DVD-R(インスタントDVD) 特典無し
日本…DVD-ROM 特典あり
アメリカ版より遥かに豪華な仕様になっている
オードリーの命日にちなんで、1/20に公開劇場で先行発売された。
劇場での発売のものはブロードメディア・スタジオ株式会社発売。
4/16店頭販売はパラマウントホームエンターテインメント発売。
★日本公開時に制作された宣伝材料
B2ポスター 2種類
※ただし、着色カラー版はほぼ出回っていない
B1ポスター 1種類
バナーポスター 4種類(55cm×90cm)
※全種ショーンから送られた写真による豪華カラー版
プレスシート 1種類
チラシ 3種類
※裏の刷り色違い2種と小型のカラー版1種
パンフレット 1種類
ポストカード 6種類
TOHOムビチケ(前売券) 1種類
試写会招待状
新宿シネマカリテでのエレベーター用ラッピング3種
★日本公開
2014年1月4日
TOHOシネマズ六本木ヒルズ(〜1/17)
初日上映時刻 9:30/11:30/12:55/17:55/19:50
5日上映時刻 9:30/11:30/13:30/15:20/17:10/19:00
(初日は満席かそれに近い状態)
TOHOシネマズ梅田(〜1/17)
初日上映時刻 11:30/15:45/19:50(初日満席)
TOHOシネマズ二条
初日上映時刻 13:50
2014年1月11日
新宿シネマカリテ(〜2/20 好評に付きロングラン)
TOHOシネマズららぽーと横浜(〜1/17)
TOHOシネマズ川崎(〜1/17)
TOHOシネマズ名古屋ベイシティ(〜1/17)
高槻アレックスシネマ(大阪)
OSシネマズミント神戸
ジストシネマ和歌山
TOHOシネマズ緑井(広島)(〜1/17)
TOHOシネマズ天神本館(福岡)(〜1/17)
2014年1月18日
ディノスシネマズ札幌劇場
ユナイテッド・シネマ浦和
ヒューマントラストシネマ有楽町(1週間のみ)
プレビ劇場ISESAKI(群馬)
富山シアター大都会
アイシティシネマ(長野)
静岡東宝会館
ピカデリー(名古屋)
テアトル梅田(大阪)
シネマパレット(沖縄)(〜2/14)
2014年1月25日
角川シネマ有楽町(日本語字幕付き)
シネプラザサントムーン(静岡)(〜2/7)
KBCシネマ(福岡。1週間のみ)
天文館シネマパラダイス(鹿児島)
2014年2月1日
CINEMA E-RA(浜松)
2014年2月8日
立川シネマシティCINEMA TWO
シネマクレール丸の内(岡山)
2014年2月15日
シネマイクスピアリ(舞浜)
シネマックスつくば
シネモンド(金沢)
長崎セントラル劇場
Denkikan(熊本)
シネマート心斎橋(大阪・1週間のみ)
2014年2月22日
シネマート六本木
シネマディクト(青森)
シネマモード(広島)
ホール・ソレイユ(香川)
シネマサンシャイン重信(愛媛)
大分シネマ5
宮崎キネマ館
2014年3月1日
フォーラム八戸
小田原コロナシネマワールド
大垣コロナシネマワールド
伊勢進富座本館
2014年3月15日
シネマジャック/ベティ
2014年4月5日
フォーラム仙台
2014年4月12日
シネピピア(宝塚)
2014年4月19日
フォーラム山形(〜5/2)
2014年4月21日
塩尻東座(長野)(〜5/11)
2014年5月17日
日田リベルテ(大分)(〜5/22)
2014年6月28日
下高井戸シネマ(〜7/4)
2014年7月12日
Cinema KOBE(〜7/18)
2014年11月27日
新文芸坐(1日限り:「いつも2人で」と併映)
2016年3月5日(〜3/11)10:30からの1回上映
ユジク阿佐ヶ谷(オードリー・ヘップバーン特集の一環
「ローマの休日」1/30〜2/12、「シャレード」3/12〜3/18)
※上記公開日は「マイヤーリング」公式HP(現在は閉鎖)からの
ものですが、他にも上映劇場がある場合はお知らせください。
★初公開日
・アメリカ:1957年2月4日20:00~21:30 NBC テレビ放送(カラーでの放送)
・ドイツ:2013年6月24日 P.M.9:00〜
ミュンヘンのフィルム・ミュージアムでのヘプバーン記念展にて1日だけのイベント上映
キネスコープによるモノクロ原版からのニューリマスター版
・日本:2014年1月4日 劇場公開
キネスコープによるモノクロ原版からのニューリマスター版
ブロードメディア・スタジオ株式会社配給
(TOHOシネマズ六本木ヒルズ・TOHOシネマズ梅田・TOHOシネマズ二条)
※オードリーのいくつかの伝記で、ヨーロッパで劇場公開された国がある、という表記があります。僕も昔は素直にそれを信じていました。
が、よく考えると元々ライブ放送であり、当時テレビを録画する方法が録画段階で画質が確実に劣化するモノクロのキネスコープ(テレビのブラウン管に写る映像をモノクロフィルムで写す機械。ブラウン管と映画では1秒あたりのコマ数が違うので、それを同期させるため当時は非常に高価な機械だった)しか無かった事を鑑みると、現実的に考えてそれを劇場の大スクリーンで上映するのは不可能。
当時の黎明期のテレビのブラウン管は小さく、14インチくらい。20インチはアメリカでもあったかどうか…。日本ではカラー放送すら始まっていない時代。
もともとそれくらいのサイズ用に作っているものを、リマスターなしに劇場の何百インチもの大きさに投影出来ないのは普通で考えたらわかるかと。
伝記においても、公開された国・日付もなく、ポスターなどの証拠も提示されていないため、劇場公開の可能性はほぼ0、デマでしょう。
そのため、オリジナルの放送及びリマスター版の劇場公開は上記3カ国に限られます。
※上記の事からテレビ会社でも持っていなかった、当時出たばかりの超高価な2インチVTRを個人で所有していた人は皆無だと思われる。
また2インチVTRのカラー化は1957年後半であるため、57年2月放送の「マイヤーリング」がカラーで残っている可能性は残念ながら0%と思われる。
※フランスでポスターを販売している会社が、「マイヤーリング」の日本版劇場ポスターを“90年代後半のリバイバル”などと表記して高額で売っているサイトがあるが、もちろん90年代に公開(しかもリバイバル!)されたことなどなく、完全な騙り商法。
★出演:
オードリー・ヘプバーン
メル・ファーラー
レイモンド・マッセイ
※ビリング(序列)はオードリーがトップだが、
実質はメル・ファーラーが主役
★本来は
カラー・スタンダード・90分(CM含む)
保存されたキネスコープがモノクロのため、現存するのは
モノクロ・スタンダード・75分(本編のみ)/90分(CM含む)のみ。
★制作費:50万6396.77ドル
※「マイヤーリング」劇場公開時のパンフレットに載っている放送当日のプロダクション予算表の画像にて確認出来る。
内訳
全員の出演料:13万9027.52ドル
監督:3万8869.50ドル
音楽:1万8788.87ドル
衣装代:2万6914.17ドル
オードリーのヘアスタイル担当のグラツィア・デ・ロッシ
:728.00ドル
など
※1957年の“映画の友”誌でオードリーの出演料が12万5000ドルという表記があるが、全員で約14万ドルしかないため、オードリーが12万5000ドルも取ると残りの1万5000ドルをメル・ファーラーや他の出演者たちで分けた事になるため、そこまで高くないと思われる。
★発売されたDVD
アメリカ…DVD-R(インスタントDVD) 特典無し
日本…DVD-ROM 特典あり
アメリカ版より遥かに豪華な仕様になっている
オードリーの命日にちなんで、1/20に公開劇場で先行発売された。
劇場での発売のものはブロードメディア・スタジオ株式会社発売。
4/16店頭販売はパラマウントホームエンターテインメント発売。
★日本公開時に制作された宣伝材料
B2ポスター 2種類
※ただし、着色カラー版はほぼ出回っていない
B1ポスター 1種類
バナーポスター 4種類(55cm×90cm)
※全種ショーンから送られた写真による豪華カラー版
プレスシート 1種類
チラシ 3種類
※裏の刷り色違い2種と小型のカラー版1種
パンフレット 1種類
ポストカード 6種類
TOHOムビチケ(前売券) 1種類
試写会招待状
新宿シネマカリテでのエレベーター用ラッピング3種
★日本公開
2014年1月4日
TOHOシネマズ六本木ヒルズ(〜1/17)
初日上映時刻 9:30/11:30/12:55/17:55/19:50
5日上映時刻 9:30/11:30/13:30/15:20/17:10/19:00
(初日は満席かそれに近い状態)
TOHOシネマズ梅田(〜1/17)
初日上映時刻 11:30/15:45/19:50(初日満席)
TOHOシネマズ二条
初日上映時刻 13:50
2014年1月11日
新宿シネマカリテ(〜2/20 好評に付きロングラン)
TOHOシネマズららぽーと横浜(〜1/17)
TOHOシネマズ川崎(〜1/17)
TOHOシネマズ名古屋ベイシティ(〜1/17)
高槻アレックスシネマ(大阪)
OSシネマズミント神戸
ジストシネマ和歌山
TOHOシネマズ緑井(広島)(〜1/17)
TOHOシネマズ天神本館(福岡)(〜1/17)
2014年1月18日
ディノスシネマズ札幌劇場
ユナイテッド・シネマ浦和
ヒューマントラストシネマ有楽町(1週間のみ)
プレビ劇場ISESAKI(群馬)
富山シアター大都会
アイシティシネマ(長野)
静岡東宝会館
ピカデリー(名古屋)
テアトル梅田(大阪)
シネマパレット(沖縄)(〜2/14)
2014年1月25日
角川シネマ有楽町(日本語字幕付き)
シネプラザサントムーン(静岡)(〜2/7)
KBCシネマ(福岡。1週間のみ)
天文館シネマパラダイス(鹿児島)
2014年2月1日
CINEMA E-RA(浜松)
2014年2月8日
立川シネマシティCINEMA TWO
シネマクレール丸の内(岡山)
2014年2月15日
シネマイクスピアリ(舞浜)
シネマックスつくば
シネモンド(金沢)
長崎セントラル劇場
Denkikan(熊本)
シネマート心斎橋(大阪・1週間のみ)
2014年2月22日
シネマート六本木
シネマディクト(青森)
シネマモード(広島)
ホール・ソレイユ(香川)
シネマサンシャイン重信(愛媛)
大分シネマ5
宮崎キネマ館
2014年3月1日
フォーラム八戸
小田原コロナシネマワールド
大垣コロナシネマワールド
伊勢進富座本館
2014年3月15日
シネマジャック/ベティ
2014年4月5日
フォーラム仙台
2014年4月12日
シネピピア(宝塚)
2014年4月19日
フォーラム山形(〜5/2)
2014年4月21日
塩尻東座(長野)(〜5/11)
2014年5月17日
日田リベルテ(大分)(〜5/22)
2014年6月28日
下高井戸シネマ(〜7/4)
2014年7月12日
Cinema KOBE(〜7/18)
2014年11月27日
新文芸坐(1日限り:「いつも2人で」と併映)
2016年3月5日(〜3/11)10:30からの1回上映
ユジク阿佐ヶ谷(オードリー・ヘップバーン特集の一環
「ローマの休日」1/30〜2/12、「シャレード」3/12〜3/18)
※上記公開日は「マイヤーリング」公式HP(現在は閉鎖)からの
ものですが、他にも上映劇場がある場合はお知らせください。
Posted by みつお at 11:30│Comments(0)
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