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「オードリー・ヘプバーンといつも2人で」別館その1です。
オードリーに関する各種情報を掲載しています。
長年集めたオードリーに関する資料から、今までのどのサイトにも出ていないものをより正確に掲載しようと心がけております。
こちらの情報を使用の際は、一言お声がけをお願いします。
このブログの情報は今までいろんなオードリーファンの方に教えていただいたものもあります。なので当然ですが、文章・資料の無断転載は禁じます。
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2014年12月24日

「マイ・フェア・レディ」記録室

★初公開日

 アメリカ、カナダ
 10月21日:ニューヨーク
 10月23日:シカゴ
 10月28日:ボストン・ロサンゼルス・フィラデルフィア・
      デトロイト・トロント・モントリオール・
      バンクーバー・エドモントン・ウィニペグ・
      カルガリー・オタワ
 11月11日:ダラス・ヒューストン・フォートワース・
      サンアントニオ・オクラホマ・シンシナティ・
      サンフランシスコ
 11月16日:ポートランド
 11月18日:ワシントン
 12月23日:バッファロー・ロチェスター・デンバー・
      ミルウォーキー・シラキュース・ミネアポリス・
      ピッツバーグ・マイアミビーチ・ボルチモア
 12月25日:アトランタ

 ※上記公開日は、mengさんにいただいたアメリカのチラシに依る
 (日本のウィキペディアに載っているアメリカ公開日はいつもながら誤り)

 日本
 12月1日:東京 有楽座、大阪梅田 梅田スカラ座、大阪難波 千日前スバル座での3館同時先行ロードショー


★出演:オードリー・ヘプバーン
    レックス・ハリスン
    スタンリー・ホロウェイ
    ジェレミー・ブレット


★ワーナー・ブラザーズ映画 テクニカラー・スーパーパナビジョン70mm・172分
 (オードリー唯一の70mm作品)

 ※この作品は何度か権利元が移っている。

  ワーナー
  ↓
  CBSフォックス(VHSの時代)
  ↓
  ワーナー(DVD最初の盤)
  ↓
  パラマウント(現在)


★制作費:1700万ドル


★オードリーのギャラ:100万ドル
(エリザベス・テイラー、マーロン・ブランドに次ぐ史上3番目の100万ドルスターらしい)


★撮影時期:1963年8月13日(火)〜12月クリスマス数日前
      オードリー34才


★公開翌年の各誌ランキング

 スクリーン読者選出 作品部門 3位
 (65年5月号)   女優部門 第1位オードリー・ヘプバーン
           男優部門 不明レックス・ハリスン
               (11位以下)
 スクリーン批評家投票 16位

 映画の友読者選出 作品部門 4位
 (65年5月号)  女優部門 第1位オードリー・ヘプバーン
          男優部門 不明レックス・ハリスン
              (11位以下)
 映画の友批評家投票 15位

 キネマ旬報 作品部門 15位


★海外の受賞

 アカデミー作品賞
 アカデミー監督賞
 アカデミー主演男優賞
 アカデミー撮影賞
 アカデミー美術賞
 アカデミー衣装デザイン賞
 アカデミー録音賞
 アカデミー編曲賞
 ゴールデングローブ賞作品賞
 ゴールデングローブ賞監督賞
 ゴールデングローブ賞主演男優賞
 ニューヨークフィルム批評家協会賞作品賞
 ニューヨークフィルム批評家協会賞主演男優賞
 アメリカ監督組合最優秀賞
 ローレル賞長期興行賞
 ローレル賞主演男優賞(ミュージカル部門)
 ローレル賞音楽家賞(アンドレ・プレヴィン)
 英国アカデミー作品賞
 ダヴィッド・デ・ドナテーロ賞プロダクション賞
 ダヴィッド・デ・ドナテーロ賞主演女優賞(オードリー)
 ダヴィッド・デ・ドナテーロ賞主演男優賞
 スペイン脚本家協会賞作品賞
 NBR賞トップ10フィルム


★海外のノミネート

 アカデミー助演男優賞(スタンリー・ホロウェイ)
 アカデミー助演女優賞(グラディス・クーパー)
 アカデミー脚色賞
 アカデミー編集賞
 ゴールデングローブ賞主演女優賞(オードリー)
 ゴールデングローブ賞助演男優賞
 ニューヨーク批評家協会賞監督賞(第2位)
 ニューヨーク批評家協会賞主演女優賞(オードリー:第3位)
 ローレル賞主演女優賞(オードリー:第3位)
 ローレル賞助演男優賞
 英国アカデミー賞主演男優賞
 アメリカ脚本家組合賞
 アメリカ映画編集者賞


★その他の賞・ランキング

 スクリーン“ぼくの採点表” ☆☆☆☆(80点)
 
 映画の友 作品価値 不明(☆5つが最高点)


★興行収入

   アメリカ:7200万ドル
   全世界 

 ※貨幣価値を現在の価格に直したオールタイムベストでは
  2014年(2013年作品まで)で過去の全映画での第56位。
  4億8720万ドル相当。
 ※貨幣価値を直さない状態でも、2014年で910位。

 ※一部「シャレード」がオードリー映画で最も稼いだ映画と書かれている本があるがそれは間違い。「マイ・フェア・レディ」が文句無くトップ。


★日本での配給収入
(当時は1億円を超えると大ヒット。3億6000万以上で歴代20位内に入れる)

 7億8867万4000円(1967年時)
 オードリー映画で圧倒的な1位。

 この時点で「007/ゴールドフィンガー」「ベン・ハー」「史上最大の作戦」に次ぐ歴代4位。
 以下「ウエストサイド物語」「クレオパトラ」「十戒」「アラビアのロレンス」と続く。
 集計段階で劇場公開が終了していない「サウンド・オブ・ミュージック」はまだ入っていない。


★オードリーの声について

 「いまに見てらっしゃい」の前半と最後は全て本当のオードリーの声が使われている。全体の半分がオードリーの声。
 そのリプライズでは全部オードリーの声

 「スペインの雨」はヒギンズの“Again”を挟む最初の2回の“The rain in Spain stays mainly in the plain!”の部分、及び
 “Hurricanes hardly happen. How kind of you to let me come! ”、それと歌の後の笑い声などはオードリーの声。
 
 「踊り明かそう」は“Sleep! Sleep! I couldn’t sleep tonight!”の部分がオードリーの声

 「あなたなしでも」は最初の “What a fool I was, what dominated fool, to think that you were the earth and the sky.” がオードリーの声

 撮影中のインタビューで、オードリーが吹き込んだ完成版があると自身で発言。ただし、どれを使うかわからないとのこと。
 この完成版は未発見。

 1994年リマスター版VTR発売の段階で、「ステキじゃない?」「証拠を見せて」のオードリー版が収録された。

 その後、YouTubeで「今に見てらっしゃい」「踊り明かそう」「あなたなしでも」の全部オードリー版がアップされている。
 ただし、それらはピアノの音やオードリーの声が入った練習版であって、上記の完成版ではない。


★「マイ・フェア・レディ」の市販されているDVDやブルーレイにカットはあるのか?

 ありません。
 昔から「マイ・フェア・レディ」は172分の映画で、既存のDVD/BDもそのようになっています。(1分延びて173分になっているのは、1994年のリマスター版のクレジットロールが最後に追加されたため。)
 某有名ネット販売のサイトの書き込みで、“カットがある”と書き込みしている人が居ますが、そのようなことは全くありません。
 ですが、そのサイトではその書き込みが参考になったと、大変な人数の人がクリックしています。
 僕も昔からのリバイバルで劇場で見ていますが、書き込みのようなシーンは元からありません。

 また、「マイ・フェア・レディ」1994年リマスター時のメイキングで、オリジナルネガから復元されたことが述べられています。
 もしカットされたシーンが存在したらその段階で復元されており、大きな話題になったはずです。
 リマスター前にも後にも無いのは、元々そういうシーンは存在していなかったことの立派な証明です。

 個人の幼少時の思い込みでこのようなデマが広がり、売り上げに大きな影響があるというのは本当に残念です。
 なお、現在の権利元であるパラマウント社さんからもカットは無いとお返事をいただいています。


★日本公開

・1964年 ワーナー映画配給・東宝系
     (有楽座・梅田スカラ座・千日前スバル座ほか)
・1969年 ワーナー映画配給・松竹系
     (丸の内ピカデリーほか)
・1974年 東宝東和配給・東宝系
     (日比谷スカラ座ほか)
・1977年 東宝東和配給・東宝系
     (日比谷スカラ座ほか)
・1981年 東宝東和配給・東宝系
     (テアトル東京ほか)
・1986年 日本ヘラルド配給
     (銀座文化ほか)
・1995年 日本ヘラルド配給
     (銀座文化ほか)
・2015年 カルチャヴィル配給
     (TOHOシネマズ六本木・TOHOシネマズ梅田ほか)
・2016年 午前十時の映画祭7
     (TOHOシネマズ新宿・TOHOシネマズ日本橋・
      大阪ステーションシネマほか)

 ※1994年に、アメリカではリマスター版が上映されたが、
  そのリマスター版での日本での上映は一度も無い。

 ※午前十時の映画祭で「マイ・フェア・レディ」が上映対象に入ったが、上映したいと連絡しても権利元からの返事が無く、いまだ上映出来ないとのこと。
 (午前十時の映画祭公式サイト「シャレード」の音声より)

 ※wikipediaの日比谷スカラ座の項目ではスカラ座で初上映された事になっているが、完全に間違い。
  初公開時は残っている資料からも、東宝のHPからでも有楽座が正解。
  スカラ座で上映したのは1974年リバイバルと1977年リバイバル時。


★日本での公開劇場

・1964年初公開時。宣伝費5000万円。

 ロードショー公開

 東京 有楽座 1964年12月1日〜 294日(42週)続映
       :684,139人
 大阪梅田 梅田スカラ座 1964年12月1日〜 
       :256,100人
 大阪難波 千日前スバル座 1964年12月1日〜 
       :154,351人
  ※上記3つの劇場が日本で一番早い公開
  ※千日前スバル座では独自の映画パンフレットも作られた

 名古屋 毎日ホール大劇場 1964年12月26日
       :125,699人
 福岡 スカラ座 1964年12月26日
       :71,514人
 札幌 松竹座 1964年12月26日
       :66,089人
 神戸 阪急会館 1965年7月10日〜8月27日
       :93,247人
 京都 パレス映劇 
       :66,089人

 一般公開

 大阪 近映大劇場
       :15,128人
    ほか

  ※動員数はJulie Poppinsさんに教えていただきました

・1969年リバイバル時

 東京 丸の内ピカデリー 12月13日〜
       :168,112人
 大阪梅田 梅田東映パラス 12月20日〜
 大阪難波 なんば大劇場
 名古屋 シネラマ名古屋
 京都 朝日会館
 神戸 国際松竹
 福岡
 札幌
    ほか

・1974年リバイバル
 東京 日比谷スカラ座 7月27日〜9月20日
       :141,185人
 大阪梅田 梅田スカラ座
 大阪難波 千日前セントラル 8月10日〜
    ほか

・1977年リバイバル
 東京 日比谷スカラ座 11月12日〜12月9日
 神戸 新聞会館大劇場
    ほか

・1981年リバイバル
 東京 テアトル東京 7月4日〜
       :35,226人
 大阪 OS劇場 8月1日〜

・1985年リバイバル
 東京 銀座文化劇場
 大阪 梅田コマシルバー
    ほか

・1995年リバイバル
 (この時のフィルムで2000年まで上映された)

・2015年リバイバル(50th特別上映)
 
 2015年11月4日(水)・5日(木)・6日(金)の3日間
 TOHOシネマズ 秋田
 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ(東京)
 TOHOシネマズ 西新井(東京)
 TOHOシネマズ 流山おおたかの森(千葉)
 TOHOシネマズ 八千代緑が丘(千葉)
 TOHOシネマズ ららぽーと磐田(静岡)
 TOHOシネマズ 梅田(大阪)
 TOHOシネマズ 福津(福岡)
 TOHOシネマズ 大分わさだ

 2015年11月14日(土)〜11月20日(金)1週間
 吉祥寺オデオン(東京)

 2015年11月28日(土)〜12月11日(金)2週間
 宝塚シネピピア(兵庫)

 2015年11月28日(土)〜12月18日(金)3週間
 YEBISU GARDEN CINEMA(東京)

 2016年1月2日(土)〜1月15日(金)2週間
 名演小劇場(愛知)

・2016年リバイバル 午前十時の映画祭7

 2016/05/14(土)~2016/05/27(金)
 札幌シネマフロンティア
 MOVIX利府(宮城)
 T・ジョイ新潟万代
 TOHOシネマズ 宇都宮(栃木)
 TOHOシネマズ 市原(千葉)
 MOVIX三郷(埼玉)
 ユナイテッド・シネマ ウニクス南古谷(埼玉)
 TOHOシネマズ 新宿
 楽天地シネマズ錦糸町(東京)
 TOHOシネマズ ららぽーと横浜
 TOHOシネマズ 海老名(神奈川)
 シネプレックス平塚(神奈川)
 TOHOシネマズ 甲府(山梨)
 イオンシネマ金沢フォーラス(石川)
 静岡東宝会館
 TOHOシネマズ 岐阜
 TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ
 ジストシネマ和歌山
 TOHOシネマズ 二条(京都)
 大阪ステーションシティシネマ
 TOHOシネマズ 西宮OS(兵庫)
 広島バルト11
 シネマサンシャイン大街道(愛媛)
 ユナイテッド・シネマなかま16(福岡)
 109シネマズ佐賀
 TOHOシネマズ アミュプラザおおいた
 セントラルシネマ宮崎
 天文館シネマパラダイス(鹿児島)

 2016/05/28(土)~2016/06/10(金)
 中央映画劇場(岩手)
 MOVIE ON やまがた
 MOVIX伊勢崎(群馬)
 シネプレックスつくば(茨城)
 TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ(千葉)
 MOVIXさいたま
 こうのすシネマ(埼玉)
 TOHOシネマズ 日本橋(東京)
 TOHOシネマズ 府中(東京)
 立川シネマシティ(東京)
 TOHOシネマズ 小田原(神奈川)
 TOHOシネマズ 上大岡(神奈川)
 長野グランドシネマズ
 TOHOシネマズ ファボーレ富山
 TOHOシネマズ 浜松(静岡)
 ミッドランドシネマ名古屋空港
 109シネマズ四日市(三重)
 大津アレックスシネマ(滋賀)
 高槻アレックスシネマ(大阪)
 TOHOシネマズ なんば(大阪)
 TOHOシネマズ 岡南(岡山)
 T・ジョイ出雲(島根)
 イオンシネマ宇多津(香川)
 TOHOシネマズ 天神(福岡)
 TOHOシネマズ 長崎
 TOHOシネマズ 光の森(熊本)
 シネマパレット(沖縄)

★初公開時の有楽座での週別動員数

1週目:24,110人
2週目:23,690人
3週目:24,108人
4週目:24,179人
5週目:25,466人
6週目:24,766人
7週目:24,978人
8週目:22,986人
9週目:22,168人
10週目:19,358人

11週目:20,158人
12週目:19,498人
13週目:18,604人
14週目:16,899人
15週目:17,839人
16周目:17,018人
17周目:17,021人
18周目:16,761人
19周目:14,405人
20週目:12,782人

21週目:12,689人
22週目:12,366人
23週目:12,090人
24週目:8,629人
25週目:7,754人
26週目:9,355人
27周目:11,148人
28周目:11,861人
29周目:12,779人
30周目:13,756人

31週目:11,833人
32週目:10,765人
33週目:13,501人
34週目:13,981人
35週目:12,726人
36週目:12,651人
37週目:13,673人
38周目:13,400人
39周目:19,237人
40周目:13,531人
41周目:12,802人
42週目:12,868人

合計:684,139人 興行収入:405、334千円
週平均:16,290人        9,651千円

  ※動員数はJulie Poppinsさんに教えていただきました  

Posted by みつお at 09:00Comments(4)マイ・フェア・レディ

2014年12月10日

「麗しのサブリナ」記録室

以下の記録をコメント蘭にてお知らせください。

※“映画の友”誌での各記録。
※各賞の記録が不十分です。他にお分かりの方はお願い致します。
※他のオードリー作品での受賞記録。

★初公開日

 アメリカ:1954年9月22日(ニューヨーク)※23日説も有り。
 日  本:1954年9月17日(日比谷映劇)
      東宝公式HP及び当時の新聞、その他各資料にて確認。
      ウィキペディアでの9月28日はデマ。


★出演:ハンフリー・ボガード
    オードリー・ヘプバーン
    ウィリアム・ホールデン
    ジョン・ウィリアムズ


★パラマウント映画 モノクロ・スタンダード・113分


★撮影:1953年9月〜11月の9週間でロケ、その後ハリウッドで撮り直し
    ※バリー・パリスの伝記による    

    1953年10月〜11月の7週間
    ※DVD特典映像による

    オードリー24才

★海外での受賞:

 アカデミー衣装デザイン賞
 ゴールデングローブ賞脚本賞
 アメリカ脚本家組合賞


★海外でのノミネート

 アカデミー監督賞
 アカデミー主演女優賞(オードリー)
 アカデミー脚本賞
 アカデミー美術賞
 英国アカデミー主演女優賞
 アメリカ監督組合賞
 ニューヨーク批評家協会女優賞第2位(オードリー)


★制作費:200万ドル
     ※DVD特典映像による


★オードリーのギャラ:1万5000ドル

 ※バリー・パリス著の伝記による。
  監督の冗談で、ボガードのギャラは30万ドル、
  ホールデンのギャラは12万5000ドルと言われていた


★興行収入:アメリカ
      全世界


★日本での配給収入

 1億5243万円
  1954年度の第4位(1位は「ローマの休日」)

 日比谷映劇での成績(35日間上映)
  動員数:196,042人
  興行収入:29,195,163円

 1967年時の配給収入(リバイバル含むかどうか不明)
  1億9867万4000円


★公開翌年の各誌ランキング

 スクリーン読者選出 作品部門 不明
 (55年5月号)   女優部門 第1位オードリー・ヘプバーン
           男優部門 第1位ウィリアム・ホールデン
                第6位ハンフリー・ボガード
  ※スクリーン批評家選出は55年度(56年発表)から開始なので、この年は無し。

 映画の友読者選出 作品部門 第20位
 (55年5月号)  女優部門 第5位オードリー・ヘプバーン
          男優部門 第2位ウィリアム・ホールデン
               第12位ハンフリー・ボガード
  ※映画の友批評家選出は55年は批評家個別のもののみで、総合でのランキングは無し。

 キネマ旬報ベストテン 第27位
  

★日本公開:

・1954年9月17日 パラマウント配給・東宝系
         (日比谷映画劇場ほか)
・1965年     パラマウント配給・東宝系
         (ニュー東宝ほか)
・1985年     日本ヘラルド配給
         (銀座文化劇場ほか)
・2011年     第二回午前十時の映画祭
         (TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国25劇場。
   翌年さらにTOHOシネマズみゆき座ほか別の25劇場で再映)
・2013年9月28日 マーメイドフィルム配給・松竹系
         “スクリーン・ビューティーズ” 第1弾の1本として
         (新宿ピカデリーほか)


★この映画でオードリーが日本に流行らせたもの

 サブリナ・パンツ
    …パンツ(ズボン)の一種。7〜9部丈のもの
 サブリナ・シューズ
    …ぺったんこのバレエシューズのような靴
 ヘップバーン・カット
    …「ローマの休日」だけではなく、「麗しのサブリナ」、それとこの2作の間に撮られた宣伝写真でのオードリーのヘアスタイルが総称されている


★この映画でのオードリーの衣装:11着

 衣装デザイン
 イディス・ヘッド
 ユベール・ド・ジバンシィ(クレジットなし)
  ※かつて1着とか2着とも言われていたが、実際には3着)
  ※まるさんに調べていただきました

 黒のジャンパースカート
 料理学校でのエプロン姿1
 料理学校でのエプロン姿2(シャツとスカートが変更)
 パリの下宿でのガウン
 グレンコーブ駅でのスーツ:ジバンシィ
 パーティでのイブニングドレス:ジバンシィ
 カシュクール巻きにしたマドラスチェックのシャツと白のパンツ
 肩にリボンの付いたカクテルドレス(デコルテ・サブリナ):ジバンシィ
 映画では黒っぽいロングコート
 トレアドール・スタイル(サブリナパンツ。上記のコートの下に)
 ラストシーンでのコート

 ※上記ジバンシィ作のドレスに対して、イディス・ヘッドがさも自分がデザインしたかのような偽デザインスケッチが存在する。WOWOWの番組にて検証されていたとのこと。まるさんに教えていただきました。
 (3着の根拠は、ほかにも「オードリー・ヘプバーンとティファニーで朝食を」などの書籍でも確認済み)


★「麗しのサブリナ」を使ったCM

 2002年〜2012年頃 パソナ
 ほか。1980年代にもあり。


★日本の初公開劇場の一部

 東京 日比谷映劇(9/17〜10/21)
    本所映画館
    渋谷国際
    浅草大勝館
    新宿ヲデオン
 大阪梅田 梅田劇場
 大阪難波 南街劇場
 神戸 阪急会館(10/9〜10/27)
    神戸セントラル(11/17〜11/30)
    新開地神映(11/17〜11/30)
 京都 京都宝塚劇場
 広島 広島宝塚劇場
 横浜 横浜国際劇場
 福岡 福岡東宝
 長岡 ニュー銀座
          ほか

※上記本所映画館は総天然色で公開、という記述のあるものがあるが、当時は全編丸々着色する技術も無い上に、万が一そのようなことをすると尋常ではない莫大なお金がかかった事と思われます。
 わずか10日の公開のためにそのようなお金をかけたとは考えにくく、当時の本所映画館独自の映画パンフレットにもカラーという記述も無く、本所映画館を経営していた東京楽天地さんからも“そんなことはしていないと思います。”という否定的なお話を伺ったので、カラーで公開、というのは100%デマだと断言します。   

Posted by みつお at 09:00Comments(0)麗しのサブリナ

2014年12月05日

「緑の館」記録室

★初公開日

 アメリカ:1959年3月19日(ニューヨーク)
 日  本:1959年5月16日(大阪梅田、北野劇場)


★出演:オードリー・ヘプバーン
    アンソニー・パーキンス(オードリー初の年下の相手役)
    リー・J・コッブ
    早川雪舟
    ヘンリー・シルヴァ


★MGM映画 テクニカラー・パナビジョン・104分
 (オードリー初のシネスコサイズ映画)


★撮影:1958年7月21日以降〜11月 オードリー29才
    ※開始時期はウォーカーの伝記による


★公開翌年の各誌ランキング

 スクリーン読者選出 作品部門 不明(11位以下)
 (60年5月号)   女優部門 第1位オードリー・ヘプバーン
           男優部門 アンソニー・パーキンス 不明
               (11位以下)

 映画の友読者選出 作品部門 圏外
 (60年5月号)  女優部門 第1位オードリー・ヘプバーン
          男優部門 アンソニー・パーキンス 不明
              (11位以下)


★その他の賞・ランキング

 スクリーン“ぼくの採点表”  ☆☆(40点)
 
 映画の友 作品価値 不明(☆5つが最高点)


★オードリーのギャラ:不明


★制作費:300万ドル


★興行収入:アメリカ
      全世界


★日本での配給収入
(当時は1億円を超えると大ヒット。5000万円以下で惨敗)

 4150万円(1967年時)
 これは1967年時におけるオードリー映画で「噂の二人」に次ぐワースト2位。


★日本公開

・1959年 MGM配給・東宝系

 北野劇場(大阪梅田)    5月16日〜22日
 有楽座(東京)       5月20日〜6月10日
 阪急会館(神戸)      5月24日〜6月3日
 梅田キネマ(大阪梅田)   5月24日〜
 京都宝塚劇場(京都)    5月24日〜
 千日前スバル座(大阪難波) 5月24日〜
 ほか日本全国

・1988年 日本ヘラルド配給
 名古屋三越劇場・札幌三越劇場、あと熊本・長崎など数都市のみの公開
 フィルムは1984年には入荷済みだったが、フィルムの状態が悪く
 集客力の見込める関東・関西で上映出来ず。
 パンフレットは1984年に刷っている復刻版が存在し、
 公開の無かった大阪の劇場でも売られていた。  

Posted by みつお at 09:00Comments(0)緑の館